宿は祖谷の山里、落合集落にあります。落合集落は高低差約390メートルにも及ぶ崖の集落で、江戸時代中期から後期に建造された古い民家が今も崖に張り付くように点在しています。

こうした古い民家は山村集落特有の構造と間取りを持ち、集落内をうねるように伸びる里道、周囲に広がる石垣や耕作地と相まって独特の景観を持っています。2005年には、このような歴史的景観の希少性が評価され、集落全体が重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)に選定されています。

落合は年間を通じて農作物の栽培も盛んで、昔から変わらず今でも数多くの食材が自給自足で賄われています。そば、ごうしいも(じゃがいも)、白菜、大根、葱、お茶など、多様な農作物が急斜面に石垣を積み上げて造られた畑地で栽培されます。

集落の南には祖谷川が流れ、釣り上げたアメゴと、ごうしいも、豆腐、こんにゃくを竹串に刺し、味噌だれをつけて炭火で焼く田楽「でこまわし」や、米がなかなか手に入らなかったこの地域ならではのそば米雑炊は、祖谷を代表する郷土料理です。


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